〇むかし夢がたり「お殿さまと錦帯橋」

昔むかし。今から約四百年前の戦国の世に、岩国の初代お殿さま(吉川広家公)がおられた。文武両道に長けたお殿さまは、雄大な錦川を自然のお堀と見たて、山城を築かれた。ご城下の人々は朝・夕美しく染まる岩国城を仰ぎ見て、豊かに暮らしておった。

 

〇神の内の「縁持ち狸」

岩国城下、御庄の「神の内」という里に、村人から慕われる湊一(そういち)朗(ろう)と云う庄屋がおった。庄屋に器量よしで気立てのやさしい娘、お愛がいた。

お愛は、年が明け桜の咲く頃に、同じ里の若者、五助と夫婦(みょうと)になる約束をしておった。

岩国の民話

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